私、猫と暮らしています。
我が家の淑女
– ジャングル
八重岳の女王
— デモニ
彼らは、おそらく捨て猫。
ある日とつぜん現れ、幼くして山の中にある我家に住み着きました。
当たり前ですが、彼らは人間の言葉を話せません。
私も、猫の言葉を話せません。
「にゃーん」と言っても、伝わらない。
「~だにゃん」と言えば、虚しく響く。
彼らは、にゃーとか、うーとか、鳴き方を変えることで気持ちを伝えます。
こちらが法則を理解すれば、かなりの精度で、彼らの意思が伝わってきます。
はっきりとした鳴き声は、要求。
奥まっている鳴き声は、警戒。
短く軽い鳴き声は、挨拶。
全力の鳴き声は、情動。
あとは、雰囲気。
細かい音声表現を解読できないなら、感じたまま捉えればいい。
私たちは、決して彼らの言葉を話すことはできませんが、
ある程度であれば、自分の意思を動物に伝えることもできます。
ノンバーバル・コミュニケーションを使うのです。
ノンバーバル・コミュニケーション
ノンバーバルとは、「非言語、言葉を使わない」という意味です。
言葉とは、「音声機能、言語機能、聴覚聴覚」に働きかけるもの。
非言語コミュニケーションでは、主に「視覚、触覚、嗅覚」に働きかけます。
身振り、ジェスチャーといった動作行動。
抱く、触るといった接触行動。
距離や範囲といった空間行動。
声の抑揚やリズムといったパラ言語。
科学的実験により、ノンバーバルな特定行動であれば、きちんと動物がヒトのコミュニケーションを学習できることがわかっています。
つまり、ノンバーバルなら、ヒトが動物に意味や気持ちを伝えることができる。
異種族間では、非言語が強力なコミュニケーション手段となるのです。
ここまで猫とノンバーバルについて書いてきましたが、
ヒトは、動物に気持ちを伝えられるんだ!
などということを伝えたいわけではございません。
次回は、五感について記します。